今日は紫微斗数について書きたいと思います。もしかしたら占いに詳しい方はご存じかもしれませんが、こちらも推命学の一つです。
紫微斗数はどちらかというと日本ではあまり知られてなく、占いの本場台湾で有名らしいのです。四柱推命と同じく、年、月、日、時が必要で非常に当たるといわれています。
私が好んで研究しておりますのは、張明澄先生によって日本に持ち込まれた紫薇斗数命理と言われるものです。1960年代に日本に持ち込まれて以来、ある程度の普及はしたものの隆盛までには至ってないようです。やはり四柱推命にしても紫微斗数にしても生まれた時間が必要であり、日本において出生時間を知る人は当時少ないようでした。母子健康手帳の交付が始まったのが昭和23年からでありますので、そういう意味におきましては推命学を活かすことができるのは日本ではこれからではないでしょうか。
中国では古くから推命学が発達していましたので、ほとんどの方はご自分の出生時間を知っていて、捨て子や乞食の命式さえ分かるそうです。捨て子の出生時間がわからなければなかなか拾ってもらえなかったようです。それくらい出生時刻は大切にされてきたんですね。
紫微斗数では命盤と呼ばれるものに、十二宮と言われる各部屋にそれぞれ意味を持たせた虚星を配置します。各星の表す代表人物が殷王朝に活躍する英雄、美人、妖婦などで非常にロマンティックにできています。
例えば紫微星は周の文王の息子、伯邑です。この伯邑は世紀の美男でどんなにこころのかたい女性でも一目みたら虜になり、いつまでもその面影を忘れることができない、というくらいの貴公子だったそうです。しかも学問においても天下第一と言われるほどの秀才であり、その上、有名な親孝行者でありました。
次に巨門星、こちらは馬千金に例えてあり、お世辞にも貞淑とは言えない婦人で常にグチばがりこぼし、夫を罵り、夫の手助けなど何一つしなかったらしいのです。私たちの身の回りにも残念ながらこの馬千金のような婦人を見かけるようですね。夫の友人に対して無愛想な行動にでたり、夫の仕事に対して知ったかぶりをして口をだしたりするのです。かの有名な太公望の妻だったのです。
これ以外にも天機星、太陽星、武曲星、天同星、廉貞星、天府星、太陰星、貪狼星、天相星、天梁星、七殺星、破軍星、などの星があります。
仮に命宮と言われる場所に紫微星が入っていますと落ち着きがありゆったりとした顔つきであり女性なら上品で知的な美しさをそなえた美人、性格は温厚な気質です。男性なら有能な人物で、恵まれた才能がありますので、生まれた時の環境に比べると、はるかに優れた生活をするようになります。
逆に巨門星が夫妻宮に入りますと男性女性ともに配偶者のために、大きな苦労をかけられるようなことになります。
その象意は的確で、本人にとって何が得意で、何が苦手だとかはっきりわかります。自分にとっての課題を見つけ、それに向き合うことは大事なことではないでしょうか?
自分を知るということは案外難しいことだと思います。
運命に翻弄されるのはよくありませんが、推命学は自分を知るための一番の近道だと思うのです。
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